私の入口 | 古本屋さんで偶然 |
著者;J・D・ワトソン 『二重らせん』 |
感想: 私はかねがね、科学ほど人間ドラマが隠されている世界はないと感じているのですが、この本もそんな科学の一面をみせてくれます。 DNAの構造発見は、理系でない私にも、それが世紀の大発見だというくらいは解ります。 そんな大発見の裏側を、発見者である著者が、生々しく描いている作品です。 どんな大発見だって、結局人間のすることですから。 このページを読まれているどなたにも、自分の属する世界、業界があると思います。この著者の属す科学研究者の世界もまた 複雑な人間関係アリ、様々な思惑アリ、でなかなか他人事とは思えない気がします。 そして、研究者がぶつかる壁。これもまた、研究者に限らず、大きな壁に直面している読者達には、何か感ずるものが得られるのではないでしょうか。 |
出口 | 「お母さん、ノーベル賞をもらう」 |