私の入口 友人から借りて・「雨鱒の川」川上健一著



『翼はいつまでも』
著者・川上健一
感想:

いやあ〜!爽やかですね〜。やっぱり。

これは2004年の暮れ、ラストに読んだ作品ですが。この年、このタイプの作家の青春時代を描いた作品にいくつか出逢いました。

村上龍の69・奥田英朗の東京物語・東野圭吾のあの頃〜アホだった等など。

でも、その中で、この作品が一番私の好みでした。

どの作品にも、若さゆえのアホさ(笑)があふれ出ていて、まさに青春だなあ、というカンジなのですが、その中でも、これは、勇気を感じるんです。

「勇気」これが、まさに青春でははいでしょうか。

自分を省みて、年齢を経て勇気がなくなっているのが思い知らされるのです。

「勇気」が、必要でなくなっているのではきっとナイと思う。「勇気」が必要な時に、「勇気」をだす時だと頭に思い浮かばない。

年をとる、というか、青春でなくなるって、そういうコトかと、この本を読んで、ケッコー愕然としちゃいました。

年齢を重ねて、青春に愕然とさせられるのは、悪くないですよ〜。

ラスト、主人公たちが、年を経ての同窓会での場面もかなり、ホントかなり良いですよ!
出口 「雨鱒の川」(川上健一著)


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