私の入口 母からもらって



『無印おまじない物語』
著者・群ようこ
感想:
はじめは、なんだかちょっとバカバカしい気がしてくるけれど、ニヤっと笑っちゃうことろあり、ああ、と納得しちゃうところあり、最後はちょっとほっとしたりして、読んでよかったなって思える一冊でした。

基本はドライな性格の私だって、落ち込むことや、どうにかならないもんか、と思うときには、「こうなったら神だのみだあ〜!」すがっちゃう気持ちもわきます。

そんな、誰しも持つであろう、ちょっとの気持ちの隙間が、クスっ(笑)てカンジで描かれているのが、結局ほっとさせてくれるのかな。

他人事のようで、他人事とは思えない瞬間って、小説にでてくると惹きこまれますよね。

最後の解説も、これ、笑えます。
この解説者の作品も今度読んでみよっと。

作中私が、「うんうん」ってケッコー思ったのは、
失恋した女の子にパワフルな占い師(?)がいう言葉。

人を恨むと、それが顔にでて上手くいかなくなる。で、またそれを恨むと顔にでてって悪循環。だから恨んじゃダメだよ。って内容。

マイナス思考の悪循環は、そういうものなのでしょう。

だから、無理に前向きってワケじゃなくても、とにもかくにも、「自分のために!」

出口 「膝小僧の神様」(群ようこ著)

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