私の入口 自宅蔵書



『復讐回廊』
著者・勝目梓
感想:

最近、我が家の大掃除でいろんな本が出てくる。
そんな中の一冊。文庫でした。

最近どうも「復讐」というフレーズの作品が続いているが、これは思想的というよりは、割と娯楽作品的な仕上がりになっていると、個人的には思いました。

解説にありましたが、この作品は「ノワール」だそうです。

私の中での「ノワール」は東野圭吾の「白夜行」。
ひたすら暗いです。まったく真っ黒です。(ノワールとは黒という意味だそうで)

で、文学的には「性と暴力」といった人間の暗闇を描いた作品をいうそうですが、はてさて、この作品も「性と暴力」ですね。多少マイルドにはしてありますが。

この作品のような「性と暴力」を書いたノワールと「白夜行」では、随分違うようですが、要は人のもっている黒い部分が、多くの人の共感を得ているということでしょう。

そのことがなんだかコワイ気がします。

私の中にも、暴力的な暗闇が潜んでいるのかもしれません。。。。コワっ。

出口

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