私の入口 「梅安冬時雨」(池波正太郎著)



著者;池波正太郎
『鬼平犯科帳』
感想:
鬼平犯科帳も、
4巻まで進みました。
本当に面白い
。ここへきて、解説が興味深く、4巻の解説などは、まさに『我が意を得たり』です。

解説者の方(佐藤隆介氏)の、女性にはわかるまい、には多少意見の食い違いがあるものの、私の様な若輩には、確かにまだまだ奥が深く、身に迫る理解度には足りないものがあるのかもしれません。しかし、解説の中の、これほどコンテポラリー(現代的)もない、というのは、まったくで、歴史物の大好きな私も、結局は
普遍の人間模様が面白いのであり、読書、特に小説というのは、つまるところそれなのでは、と。

個人的な楽しみとしては、もう一つ。時代小説、特に舞台が江戸時代のもの。これの、
東海道が大好きなのです。各々の宿場町の様子が少しでも出ていると、嗚呼、現代のあの辺が、この時代こんなんだったのだ、と、読みつつタイムスリップするのが、本当に楽しい。そして、そんな思いで、数々の町をそぞろ歩くのも、またひとつ違う風景が見えてくるものです。ものです。
出口 「天きり松闇がたり」(浅田次郎著)


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