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『スキップ』 著者・北村薫 |
感想： このサイトで紹介いただいて、読み始めた作品。 時の三部作のうちの一冊目。 １７歳の女子高生が、突然、同じ１７歳の娘をもつおばさんの年まで時間を「スキップ」してしまうお話。 この作品を読んでいて、私がドキドキしたのは、（たぶんこの作家がそうなんだと思うけれど）主人公が「言葉」を本当に大切にしているところ。 「スキップ」した先のおばさん主人公は高校の国語教師。当然言葉を扱う仕事だ。 その授業の中や、毎日の生活の中に、言葉も含めきらきらした出来事がいっぱいでてきます。 高校時代の爽やかさもいっぱい詰まっています。 自分が高校時代に、こんな先生に会っていたかった！と、ホント思っちゃいました。 時間がテーマではありますが、その中でも、この「スキップ」は失った（１７歳からスキップしちゃって抜けちゃった）時間の、なんと輝いていることかっ！という部分が描かれていました。 あ〜あ〜、私の青春のキラキラはいずこへ〜〜。。。 因みに、現在２作目「ターン」も読み終えていますが、そちらは、１作目テーマ「失った時」ではなく「永遠と瞬間」がテーマといったところかなあ。。。。 こちらもなかなか胸きゅん作品でした。 |
| 出口 | 「ターン」（北村薫著） |