ブロバック(ブログに掲載したバックアップです) | ブログ掲載;2005/5/17 |
私の入口 | テレビ番組 |
「ガイアの夜明け 闘う100人」(テレビ東京報道局編) |
感想: 「ガイアの夜明け 闘う100人」(テレビ東京報道局編)
読みました。 先日番組内で、本の出版を知ったのですが、書店で見つけられずネット購入しました。ついでに、以前に出版されていた2冊も購入。 まずは今回出版された「ガイアの夜明け 闘う100人」から読みはじめました。 これはテレビ東京で放送されている番組「ガイアの夜明け」から、番組に登場された様々な人達100人の「名言」をピックアップした一冊です。 「名言」は様々で、厳しい一言も多くおさめられています。 番組を見ていない方にも一読の価値アリ。「名言」の中に現代(時代)が見えてくる気がします。 また名言を5つの章に分けてあるのですが、私が一番心に響いたのは最後の章「復活の条件」。中でも「外では厳しい規律ある競争をしているのに、大きな会社の中にいると遮断されて分からなくなる。」産業再生機COO冨山和彦氏の言葉。 私個人は特に「大きな会社」にいるわけでは無いけれど、組織は多かれ少なかれ大あれ小あれその組織独自の常識が出来てしまうもの。その独自の常識と、世間一般の常識とのズレが、社会的にも個人的にもとても怖いことだと思うのです。 最近のニュースでも「会社の中の意識」が世間からみるとびっくりするような感覚が多く報道されますが、それが個人レベルにも浸透してしまうのは会社のせいではなく個人の意識のせいだと思うのです。 なんて偉そうなコト書いちゃってますが、私個人としてもまわり(世の中)をよくよく見ていなくっちゃ、と自分を叱咤する気持ちになります。 また、本書で述べられていることと最近仕事で感じることを省みると、すごい決断だなあ〜。と思う章もありました。 最近仕事をしていて本当に感じるのは、 ・撤退にかかる費用は本当に大きい ・現状維持にもかかる費用は相当大きい ・常に指示をあたえられている人は、自分で判断できない という事。 そんな意識の中、伊藤忠商事社長・丹羽宇一朗氏をとりあげた章はホントすごい!と思いました。 「赤字を抱えているなら、その部門を処分すればいいじゃないか」とは、簡単にいかないもの。財務上もキャッシュフロー上も処分するにはするで大規模な出費があるのです。その出費を考慮にいれた上で処分するコトを意思決定するのは実際はかなり大変なはず。しかしそんな問題を先送りせず、一番困ったときに先頭に立って動かれた丹羽社長はスゴイ!と思いました。 その他「言葉」だけでなく、唸ってしまう章が数多くあります。 また、そんな人達が日本にも、世の中にもいっぱいいるんだ、と思ったらケッコウ安心したりもしちゃいました。 慢心は危険だけど、でもまだまだ日本はイケルぞ、と。 |
出口 | 「ガイアの夜明け〜逆境をチャンスに変える人達」 「ガイアの夜明け〈2〉見えない未来に踏み出す人たち」 「渋谷ではたらく社長の告白」(藤田晋著) |