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『初ものがたり』 著者・宮部みゆき |
感想: このサイトをやって、本当によかった、と思う瞬間のひとつが、いままで自分が知らなかった本を、掲示板で教えていただけることである。 この本もそのうちの一冊。 宮部みゆきの時代ものは、じつはまだ読んだことがなかった。 こういった捕物帳はいろいろな作者が書いているけど、事件のなりゆけだけじゃなく、人物設定でその作者の色がでてくる。 この作品の登場人物達も、宮部みゆきらしく、どこかほのぼのしてる。それでいて、情が深い。 その情の深さが、江戸情緒と重なって独自の世界ができてくる。その江戸情緒の特徴がお料理。(食材) この作品は、主人公の捕り物話が読みきり的な数話の構成になっているが、通して登場する謎の屋台の親父がいる。 その屋台で出す料理の数々は、本当においしそうで、活字だけでも「食べた〜〜い!」と思わされる。 |
出口 | 「鬼平犯科帳」「梅安冬時雨」(池波正太郎著) 宮部みゆき作品 |