私の入口 「シェエラザード」(浅田次郎著)

「プリズンホテル夏」


「プリズンホテル秋」


「プリズンホテル冬」


「プリズンホテル春」
感想:
こんなに笑えて、こんなに泣ける作品があったとは!

そういった意味では、私の読んだなかでは新しいジャンルだったかも。
「浅田次郎」というジャンル、って感じ。

といっても、この人の作品で最初に私が読んだのは「日輪の遺産」続いて「シェエラザード」だったので、もっとまじめ路線かと思いきや、いやいやこちらが作者本領発揮の分野でした。

こんな登場人物達、いたらきっと凄く困るだろうし、自分の近くにいたら偏見しか持たないだろうけど、なんか憎めない。で、実はこのくらい屈折した人、いっぱい世の中にはいるのかもって読んでると思えてきて。多分作者は、こんな人、作者本人も含め(苦笑)ちゃんといっぱい居る事わかっているみたい。(いや、間違い無く目の当たりにしてきたはず)

でもって、なんやかんやしてる内に、問題が解決していく様は
爽快!
シリーズ通して、主人公の心が解けていく様は
涙涙大笑涙大笑涙涙!
へんてこりんな人達だけど、筋の通った姿勢・心意気には脱帽!

読んだら
間違いなく元気になる。
でもって、このプリズンホテルに行きたくなる。

この作品のあとは、絶対「きんぴか」3シリーズを読むべし!

(2004.8記)
出口 「きんぴか」「天国までの百マイル」(浅田次郎著)


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