私の入口 | 同時代ノンフィクション選集(柳田邦男編) |
『卵がわたしになるまで』 著者・柳沢佳子 |
感想: 再読。 以外と専門的だったのを、再読で感じた。 この作品、入口は柳田邦男のノンフィクション選集の一覧ホンからで、図書館で最初に借りる時、医学書のコーナーにあったことを、思い出した。 そもそも、専門的なもの、でも、ゆっくり読むと、意外とわかり易く書かれていることに気が付くと思う。 内容が、取っ付きにくかったら、最後の作者コメントだけを読むでも、充分重みがある。 「カエルはなぜカエルの形になるのでしょう。ネズミはなぜネズミの形にんるのでしょう。そのからくりを。これからさぐっていきたいと思います。」 「あなたが牛肉を食べたからといって、ウシになる心配はありません。」 「いったい何が生命現象のいろいろな過程の時間をきめているのでしょうか。生物の中には時間をはかる物質があるのでしょうか。それは寿命とどのように関係しているのでしょうか。」 「どの人もほぼおなじ大きさの臓器をもっています。心臓がからだの中じゅう広がってしまうほど大きくなるということはありません。何が臓器の大きさをきめているのでしょうか。」 このようにあげてみると、あたりまえの事が、なんと不思議なことか!このあたりまえの不思議くらい神秘的なことはないって、科学の本を読むとおもいます。 |
出口 | 「患者の孤独 心の通う医師を求めて」 「二重らせんの私」「ヒトゲノムとあなた」(柳沢佳子著) |