私の入口 『二重らせんの私 生命科学者の生まれるまで』
『ヒトゲノムとあなた』(柳沢佳子著)



『科学的思考とは何だろうかーものつくりの視点から』
著者・瀬戸一夫
感想:
難しい〜〜っ!
ていうか、こういう作品だったか、、、というカンジ。
「まえがき」から最初の方はとっても面白かったけど。

内容は科学の歴史(古代ギリシア科学・ガリレオガリレイの科学・近代アインシュタインの科学)で、お気楽読書の域は超えていた。
でも、この作品も
「まえがき」と「あとがき」だけでも、十分読む楽しみがあったな。

何かに驚いて、それまでは当然だと思っていたことに、少し
違った角度から眼差しをむけてみる。それだけでなく、違った角度から見えてきたことを首尾一貫させ、確かなものにすると、求めても無駄な望みだと決めつけていたことが、あっさり実現できることに気づく。

一つの固有な領域と他の領域とのあいだに立ちはだかる、いわば
『環境を越えて学ぶ好奇心』と、ものつくりへむかう強靭な姿勢

『境界を踏み越えない姿勢』によって、互いに学び合った成果にほかならない」(個人的には、先日読んだばかりの「柔らかい企業戦略 マーケティング・アンビションの時代」嶋田充輝 他著の中のM&Aについて書かれている部分を思いださせました。)

本書を
執筆した動機は(中略)多くの人達が『思想の使い捨て』に走っているようなのである。物の無際限な消費から思想の消費へ。(中略)思想の使い捨てということが常態化するのは、文明最後の姿であるように思えてしまう。」(「読書について」ショウペンハウエル著を併せて読むべし!)

突破口を切り開くのが、若者たちである必然性は、考えてみるとどこにもない。(中略)今後の主体となるのは、ものつくりの精神の富んだ『シルバーパワー』なのではないかと、著者は密かに考えている。

近年の
急激な科学の発展は、社会対策が追いついていないだけに、非常に危険であることが、よく解ります。

最近の自己責任では、ありませんが、認識を深めることも、これからは、自己責任になってしまうのでしょうか。
出口 「患者の孤独 心の通う医師を求めて」
「卵がわたしになるまで」(柳沢佳子著)

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