ブロバック(ブログに掲載したバックアップです) ブログ掲載;2005/6/24
私の入口

東野圭吾著「片想い」
感想:
東野圭吾著「片想い」読みました。

出張の帰りの新幹線で調度良い本を駅で買って。
これです。

東野圭吾には、それぞれの作品で、著者の様々な側面を見せ付けられますが、これもまたそんな一冊でした。

色んなジャンルの本を書くとき、作家はきっとそのジャンルを奥深く研究されるのでしょうが、この作品でのジャンルはどうでしょうか。

まず、ラグビー。これは、読み始め、ただの青春・友情の入口かと思いきや、結局ラストまで鍵となることろでした。

ラグビーを良く知らない私には、ふ〜ん。。。?と思えるフシもありましたが、青春・友情の深さから謎が解けていける、せつなさ・奥深さが、骨太のラグビーだからこそ、にじみ出ている感がありました。

また、大きなテーマとしては性観念でしょうか。いわゆるジェンダーの差別感と、実質的な(肉体的な)差別感が、読んでいるうちに、何が何だかわからなくなっちゃうくらい、いわゆる男性といわゆる女性の間には、幅ひろ〜い種類の人達が存在するのかも、と思わされました。

「フツーの女性」と一言でいったって、女性らしい女性から、私の様な男性的なサバサバタイプの女性・女性らしいけど芯は強い女性←これが実は女性らしい女性、だとしたら、もうホントに「フツーの女性」って、いったいどんなヒト???ってなってきちゃいます。

つまり、十人十色。100人いたら100人のタイプがあり、それは単純に男女2種には分けられない、ということです。

ま、それでも単純に私は女性の身体で産まれて、女モノの服装に違和感がなく、好きになるのは男性なので、それが「フツーの女性」のものさしならば、それなのですが。。。

ただ、ラスト主人公が、結局男性を想って行動するあたり、作者のフツー感が感じられたのは、私だけでしょうか。。。。

出口 さまよう刃探偵ガリレオ容疑者Xの献身怪笑小説毒笑小説白夜行浪花少年探偵団分身秘密あの頃ぼくらはアホでした

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